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  切出・小刀製造
増田 健 氏






増田 健さんは稼業の鍛冶屋を継ぎ2代目。
幼いころから父である先代の仕事ぶりを見て育ち、自身も迷うことなく当然のようにこの道を選んだそうです。先代である親方は、口で仕事を教えてはくれはせず、 毎日親方の作業を見ては盗み自分のものにし、一連の流れを覚えたと言います。
切出と小刀の製作一筋46年余。
長年にわたり鋼と炎を扱ってきたことを示す、作業場の使い込まれた道具や 機械に囲まれて、周りに流されることも気負い過ぎることもなく三条鍛冶職人衆の一人として活躍され仕事を続けています。
 
   

  昔は子供の教材用として、休む暇もない程製作にあたったこともあったそうですが、時が過ぎ昔のように忙しくなくなった時でも他の物を作ろうとは考えなかったそうです。
ホームセンターに大量生産の商品が並んだ時にも、決して手を抜くことはしたくないと先代と二人で創意工夫の末、はじめて表面に鎚目の模様を叩いたといいます。
今ではこの鎚目模様の、細かく丁寧に叩かれた跡が増田さんの人柄を象徴するかのようです。
増田さん本人は「今も、昔も何にも変わらない。俺はこれしかできないから 」と言って笑っていました。
しかし、これしかないというのは言いかえれば「その道のプロ」ということではないでしょうか。プロの職人ならば自分の仕事に責任を持ってやること。増田さんのこだわりは、叩く事だけではありません。
作業を決して分業制にはせず、納得いくまで全ての工程を自ら行うことだと言います。
手を抜くことなく、焼き入れ・焼戻しがしっかりとされて出来上がった切出は切った木の切り口に光ったツヤがでます。切り口が光るのは、良い刃物の証拠だと言います。
 
  切出の基本的な用途は木を切る ・削るというものですが昔から様々な形があり様々な用途で使う人がいます。
増田さんはその要望に応えながら様々な形状の切出しを作ってきました。 驚くほど多種多様の用途と種類があるため、削る木によって刃の角度、厚みを変え先のしゃくれや丸みなどにより、より良い切れ味を追い求めているのです。
 
 


竹から接ぎ木まで対応範囲の広い万能型の切出や小刀をいつかは作りたいと語った増田さん。それが難しい事は本人が一番わかっているけれど、あえて口にするのはある思いが込められているから。
「切出しや小刀をもっと多くの人に使ってもらいたい」そのために手頃な価格で提供したり子供達にも使って欲しいと小型の小刀を作ったりと特注品対応もしています。万能型の切出は多くの人に切出を使ってもらう為の増田さんの思いが込められているのです。そんな思いを抱きながらも増田さんは気負いすぎることなく炎を見つめ、ハンマ ーで鋼を鍛え上げ今日もまた手仕事で切出を一丁一丁生みだしていきます。


 増田切出工場

〒955-0081 新潟県三条市東裏館1-18-28
TEL 0256-32-1283 FAX 0256-32-1283


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